英語は単数複数に厳密な言語です。みなさんは「金玉」と言われたら何個の金玉が浮かびますか?人によって異なると思います。普通、金玉は最大2個ありますから、1個か2個ということになります。場合によっては0個もあり得ますが、その場合はもはや金玉とは言いません。
英語ではどうでしょうか?金玉は英語でballと言います。しかし金玉は数えることができますので、a ballもしくはballs(two balls)となります。この数えられるか、数えられないかという感覚は英語では非常に大切なことなので、ぜひ意識するようにしてください。
少し練習してみましょう。日本語と感覚の異なるものだけ抑えておけば良いでしょう。
みなさんの大切なお金(money)は数えられそうで数えられません。英語では数えているのは紙幣(bill/note)やコイン(coin)であり、お金は概念なので数えられないのです。その証拠にsが付いた形を見たことがないはずです。
家具(furniture)も日本語では一点、二点と数えますが、英語では数えることができません。Sが付いていたら即座にバツにしてください。実際に数えているのは家具ではなく、テーブル、ソファー、タンスなどです。
荷物(baggage/luggage)も同じです。日本語では荷物一個、二個と数えますが、英語ではそのようには数えません。数えているのはスーツケース、バッグなどです。こちらもsが付いていたら即座にバツにしてください。
ではsexは数えられるでしょうか?日本語では1回戦をした、2回戦をしたと回数を数えているはずです。英語でも数えられるはず!と思う人は多いのではないかと思います。
辞書を引いてみると「性交」の意味でのsexは不可算名詞と書いてあります。つまり数えられないのです。
では「2回した」はどのように言えばいいのか?
答えは以下のようになります。
We had sex twice in the back seat of my car.(私たちは車の後部座席で2回セックスをした。)
このように、twice(2回)を使います。3回の場合はthree times、4回の場合はfour timesとなります。
数えられそうで数えられないものには注意しましょう。単語が出てくるたびに貪欲に吸収していくほかありません。
最後に今日の暗記用例文をひとつ。
I had no interest in sex after the bay was born.(子供が生まれてからセックスに興味がなくなった。)
*have no interest in~:~に興味がない
*sexを数えていないところにも注意してください。